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プロパー融資とは?審査基準やメリット・デメリットをわかりやすく解説


お金



プロパー融資とは

プロパー融資とは、銀行などの金融機関と債務者が第三者の保証を受けない融資のことをいいます。融資は保証者がいないため、債務者が返済できなくなった場合、金融機関は融資金の返済を受けられず貸し倒れしてしまいます。

一方、融資を受ける際に信用保証協会などの第三者機関から保証を受ける保証付き融資の場合、返済が滞った場合に第三者機関が返済を立て替えてくれます。

プロパー融資の借入の限度額や金利は、債務者の事業規模や資金力によって異なります。金融機関に返済能力があると認められた企業であれば、保証付き融資よりも低金利で借り入れできる可能性があります。


 


プロパー融資とは?審査基準やメリット・デメリットをわかりやすく解説




 


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プロパー融資の審査基準

融資希望額の金額

プロパー融資は融資希望額と、その資金用途が重要です。企業の経営状態や事業計画に対し、融資希望額は適切であるかといったポイントを審査します。必要以上の融資を希望していると判断されると、審査で不利となってしまうため注意が必要です。融資希望額は慎重に検討するようにしましょう。





損益計算書の内容

プロパー融資は、財務状況が優良な企業でなければ利用することが困難です。損益計算書の内容を確認し、赤字は出ていないか、直近の決算は黒字であるか、などをチェックされます。





貸借対照表の資本増加傾向

プロパー融資の審査では、損益計算書のほかに貸借対照表も提出しなければなりません。貸借対照表では、企業の純資産や負債がどれくらいあるのかを確認します。損益計算書は直近1年分の損益を確認することができますが、貸借対照表では創業してからの資金の流れを確認することが可能です。このときに、創業時よりも資産が増加しているかという点をチェックされます。創業時よりも資産が減少している場合にはマイナス要素となってしまうことに注意が必要です。





無理のない返済計画

プロパー融資は銀行が大きなリスクを負担するため、返済計画に実効性があるのかという点が審査において重視されます。収支のバランスはきちんと取れているのか、無理なく返済を行える計画内容になっているのかという点は厳しく審査されます。


 


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プロパー融資のメリット

  • 低金利で借入れできる

  • 融資限度額がない

  • 保証料がかからない

  • 審査日数が短い

  • 信用力が向上する

 


低金利で借入れできる

プロパー融資は、信用保証協会による保証付き融資と比較して、金利が低く設定されていることもメリットのひとつです。プロパー融資は銀行が負う貸し倒れのリスクが大きいため、信用度の高い企業しか受けることができません。一般的に、金利は申込人の信用度に応じて設定されるため、プロパー融資の審査を通過できるほど信用度の高い企業であれば、低金利で融資を受けられます。





融資限度額がない

プロパー融資は、融資限度額がないため多額の資金を調達できます。

経営状態が優良と判断され、融資額の使い道や返済計画に納得してもらえれば、事業拡大や大規模プロジェクトに立ち上げなどにかかる多額の資金でも借入れすることが出来ます。





保証料がかからない

信用保証協会による保証付き融資を受ける場合、プロパー融資よりも審査を通過しやすい代わりに保証料を支払う必要があります。信用保証協会への保証料は融資額の0.45~2.20%程度となっており、融資額に応じて保証料の負担も大きくなるという仕組みです。プロパー融資は銀行との直接取引となっているため、保証料を支払う必要はありません。





審査日数が短い

プロパー融資は、銀行の融資のなかでは審査日数が短いというメリットがあります。信用保証協会による保証付き融資では、銀行での審査に加えて信用保証協会の審査にも通過しなければなりません。そのため、どうしても審査完了に日数を要してしまいます。しかし、銀行と直接取引を行うプロパー融資であれば、短期間で審査を終えることが可能です。





信用力が向上する

プロパー融資は審査が厳しいため、融資を受けられたという実績は企業の信用度を高めます。取引先企業との契約や他の金融機関の融資審査で有利に働きます。


 


プロパー融資のデメリット

  • 審査が厳しい

  • 返済期間が短い傾向がある

 


審査が厳しい

プロパー融資最大のデメリットは、審査の厳しさです。

プロパー融資は銀行が貸し倒れリスクを負わなければなりません。そのため、融資を申し込んできた企業がしっかりと返済することができるかどうか、経営状態や事業計画、返済計画などを提出してもらい、見極める必要があるためです。

経営状態が不安定な中小企業や、創業間もない企業などは、審査に落ちてしまう恐れもあります。





返済期間が短い傾向がある

プロパー融資は銀行の貸し倒れのリスクが大きいため、返済期間が短く設定される傾向にあります。プロパー融資は経営状況の優良な企業しか受けられませんが、長期の返済期間を設定してしまうと、返済期間中に経営状況が悪化してしまう可能性があるからです。


 


ミートアップ


プロパー融資を受ける際のポイント

  • 保証付融資で実績を積む

  • 決算書などの財務内容の改善対応を実施する

  • 売上及び利益を増加させる

 


保証付融資で実績を積む

プロパー融資による借入れを成功されたいなら、信用保証協会の保証付融資でまずは実績を積むことが必要です。

保証付融資で決められた期限に遅れず返済をし続けることで、信用力を高めることができます。





決算書などの財務内容の改善対応を実施する

プロパー融資の審査では、損益計算書・貸借対照表などの決算書や、事業計画書の内容が大きな影響を及ぼします。そのため、書類内容を確認し、財務状況の改善を図ることが重要です。売上・利益の増加はもちろんですが、不良在庫の処分や経費の見直しなど、負債の部分も改善が必要です。





売上及び利益を増加させる

売上と利益を増加させることも重要です。返済実績ができたとしても、企業として成長していなければ銀行からの信用度を高めることはできません。信用保証協会による保証付き融資を活用することで、事業を軌道に乗せることができれば、融資を有効活用して成長できる企業だと評価されやすくなります。



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