ファクタリング契約までの流れは?契約書で確認すべきポイントを解説
- FA
- 2月15日
- 読了時間: 7分
更新日:4月6日

ファクタリングを利用する方は急いで資金を用意しなければならないことが多いため、流れを知っておくことはとても大切です。
この記事では、ファクタリング契約を結ぶときにはどのような流れなのか、スムーズな契約に至るために知っておきたいことを解説していきます。
ファクタリング契約までの流れは?契約書で確認すべきポイントを解説

ファクタリングの形態には、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングがあります。
それぞれで契約の流れは異なりますが、まずは双方に共通するファクタリング契約の流れについて把握しましょう。
大まかな流れを把握しておくことで、ファクタリングを利用する際にスムーズに契約できるはずです。
ファクタリング契約までの流れ
相談・見積依頼
申し込み
必要書類を提出
審査
契約締結・入金
1.相談・見積依頼
まず、気になるファクタリング会社をピックアップして実際に、相談・見積依頼をしましょう。自社の売掛金は買取可能なのかや手数料などを確認し、ファクタリング利用の見通しを立てるためです。
ファクタリング会社によって条件や手数料、最終的な見積額などが異なるため、複数の会社に相談して比較検討するのがおすすめです。
3者間ファクタリングの利用を予定している場合は、あらかじめ先方に内諾を得ておくとその後の手続きがスムーズに進むでしょう。
2.申し込み
申し込み方法はファクタリング会社によって異なりますが、インターネット、電話、窓口、郵送のいずれかが一般的です。
インターネット
インターネットは、少しでも早く現金化をしたいという方におすすめです。
ITスキルがない人にとっては操作が難しく感じることもありますが、ネット環境とデバイスがあればどこにいても申し込みができるので、遠方にいてもスピーディーに申し込み手続きが行えます。
また時間の制約がないので、忙しくて時間が取れない方でも申し込みしやすいです。
電話
電話での申し込みは、相談しながら手続きをしたいという方におすすめです。
営業時間内に電話をする必要がありますが、対面での会話が苦手という方でも安心して話せますし、顔が見えない分、質問もしやすいでしょう。
窓口
お住まいの地域にファクタリング会社がある場合は、来店しても良いでしょう。
日程調整を行う必要があり、手続き完了までに時間がかかることが多いですが、担当者ときちんと顔を合わせてお話ができますし、分からないことがあればその場で質問できるため安心感があります。
初めてファクタリングを利用する方、双方の認識のズレを減らし契約時のトラブルを防ぎたいという方は、窓口での申し込みがおすすめです。
郵送
郵送での申し込みは、遠方にお住まいの方にもおすすめの方法です。
届くまでに時間がかかったり、書類に不備があったときに手間がかかったりと大変なこともありますが、一つひとつ内容を確認し理解した上で手続きを行えるので、堅実かつ慎重に申し込みを行いたいという方にはおすすめといえます。
※契約後はキャンセルが難しくなるため、申し込む前に契約内容や利用条件をきちんと確認しておきましょう。
3.必要書類を提出
申し込みが完了したら、必要書類を提出しましょう。
ファクタリング会社によって提出義務のある必要書類はさまざまですが、一般的に必要とされる書類は下記のとおりです。
身分証明書
法人、個人の利用を問わず、ファクタリングを利用する際は、代表者の身分証明書を提出します。
※免許証やパスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カードなど
通帳(コピー)
入出金情報が確認できる書類として、通帳(コピー)を提出します。
これにより、売掛先との取引関係・取引内容を証明することが可能です。
売掛先との基本契約書
売掛先との基本契約書は、売掛債権の有無を確認するために提出します。
請求書・発注書・納品書・個別契約書など
売掛債権の金額、入金日、ファクタリング利用者と売掛先との取引内容などの確認のため、請求書や発注書、納品書、個別契約書といった書類を提出します。
印鑑証明書
ファクタリング契約時には署名と実印による押印を行うため、ファクタリング会社によっては実印が本物かどうかを証明するために印鑑証明書の提出を求められることがあります。
4.審査
必要書類を提出したら、ファクタリング会社で審査が行われます。
書類では分からない部分については電話や面談などで質問されるケースがほとんどで、事業内容、売掛先の事業内容、取引状況、資金調達の理由がよく質問される内容です。
スムーズに審査を通過できるように、申し込み後は連絡が取れる状況を作っておきましょう。
5.契約締結・入金
無事審査に通過したら、ファクタリング利用の契約を締結します。
契約書の内容は隅々までしっかりチェックし、不明点があれば契約前にファクタリング会社に確認しましょう。
契約内容は必ずすべてを確認・理解し、納得したうえで契約を締結しましょう。
契約締結後は、手数料を差し引かれた金額が入金されるという流れになります。
入金までの期間はファクタリング会社によって異なりますが、最短で即日、遅くとも1週間程度です。
具体的な期間については、契約するファクタリング会社に確認しましょう。
ファクタリング契約書のチェックポイント

ファクタリングの契約書の仕様は、会社によって異なります。
また、専門用語を使用しているケースもあるため、その場合だと理解するのに時間がかかってしまうでしょう。
仮に誤った認識をしてしまうとトラブルを招く原因にもなりかねないため、ある程度は事前に把握しておきましょう。
ファクタリング契約書で確認すべきポイントは、下記のとおりです。
償還請求権
売掛金が未回収の際、ファクタリング業者から利用企業への弁済請求権が「ある」場合と、「ない」場合があります。前者は利用企業にとって不利になるため注意しましょう。
債権譲渡通知
売掛金の回収先を業者に譲渡した旨を伝える通知です。3社間ファクタリングでは必要ですが、2社間では不要です。
債権譲渡登記
債権譲渡が行われたことを証明する登記です。2社間ファクタリングの場合に多く見られます。
手数料
ファクタリングにかかる手数料は、業者や2社間・3社間ファクタリングで大きく異なります。
担保の有無や内容
一般的にファクタリング利用において、担保は必要ありません。
報告義務
利用企業はファクタリング業者に対して、取引先の状況を報告する義務があります。
損害賠償、違約金
利用企業とファクタリング業者に、平等な設定がなされているか確認しましょう。
契約解除
どのようなケースで契約解除となるのか確認しましょう。
契約期間と解約方法
自動更新の有無や解約手続きの方法なども確認が必要です。
ファクタリング契約を結ぶ際の注意点
手数料の金額に違いがないか
契約書の控えは必ず受け取る
悪徳業者ではないか

手数料の金額に違いがないか
契約を締結する前に、手数料の金額に違いがないかしっかり確認しましょう。
公式サイトや見積りなどに記載されている手数料はあくまで目安であり、実際の手数料は審査によって決まるためです。
悪徳業者の場合はこのタイミングで意図的に金額を変えてくる場合もあるため、十分注意が必要です。
契約書の控えは必ず受け取る
契約書にある手数料や支払い期日、登記の有無などを確認したら、それと同じ内容の控えを渡してもらいましょう。
通常、2通作成して1通ずつ保管、契約書の写しを控えとしてもらえるという方法を取るファクタリング会社が多いですが、悪徳業者のような怪しい業者だと渡してもらえないことがあります。
もしも契約書の控えの受け渡しを拒否するようなら、契約書の内容に違法性があると考えられます。
悪徳業者ではないか
ファクタリングを利用する際は、取引しようとしているファクタリング会社が悪徳業者ではないかしっかり確認する必要があります。
相場と比べて手数料が高すぎる、または低すぎる場合や、売掛金を担保に融資を持ちかけてくる場合などもあるため、十分注意しましょう。
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