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在庫ファクタリングとは?通常ファクタリングとの違い、メリット・デメリットも解説

  • 執筆者の写真: FA
    FA
  • 2月22日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月6日


棚に並んだ小包



在庫ファクタリングとは

在庫ファクタリングは、保有する在庫をファクタリング会社に売却し、現金化するサービスです。販売する予定で保管した商品や、すでに売れなくなった商品も対象とすることができます。手元の資金を増やす目的だけでなく、売れ残り販売予定のない商品を処分する目的でも活用できることが特徴です。



在庫ファクタリングとは?通常ファクタリングとの違い、メリット・デメリットも解説

 

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在庫ファクタリングの仕組み

在庫ファクタリングは、在庫として抱えている商品をファクタリング会社に売ることで、買取代金を受け取ることができる仕組みです。

ブランド品や書籍、ゲームなどをリサイクルショップに売ってお金に換えることと同じ仕組みであり、古物の売却と同じ手法です。

通常のファクタリングは売掛債権を現金化するのに対し、在庫ファクタリングでは在庫商品があれば資金調達に活用できます。

在庫商品は今後も販売できる商品でなくても、売れ残り不良在庫化している商品でも対象となります。ただし、あくまで買取対象は在庫であり原材料は含まれません。

また不動産のほか、通常ファクタリングで扱う売掛金も対象外です。

在庫ファクタリングの買取対象は、商品在庫(動産)に限られるため、その点は間違えないようにしましょう。買取対象が商品在庫(動産)という点から、在庫ファクタリングは原則として小売業や卸売業向けのサービスといえます。



在庫ファクタリングの基本的な流れ


1.在庫ファクタリングの利用を申し込む

2.在庫ファクタリング会社が商品在庫を査定し、買取金額の見積りを提示する

3.買取価格に納得できたら、在庫ファクタリング会社に商品在庫を売却する

4.在庫ファクタリング会社から買取金額を受け取る



在庫ファクタリングと通常ファクタリングとの違い

  • 買い取りの対象

  • 現金化できる金額

  • 在庫ファクタリング会社は古物商許可が必要

 

買い取りの対象

  • 在庫ファクタリングの買取対象は商品在庫(動産)

在庫ファクタリング会社が商品在庫を査定し価値を定めることで、買取金額が決まります。


  • 通常ファクタリングの買取対象は売掛金

売掛金からファクタリングの利用手数料を差し引いた金額が売却代金となります。





現金化できる金額

  • 在庫ファクタリングで現金化できる金額は、多く見積もって定価の50%程度

仮に売却する商品在庫の定価が10万円の場合、買取金額は5万円前後になります。


  • 通常ファクタリングで現金化できる金額は売掛金の80%〜90%程度

例えば、100万円の売掛金を売却した場合は80万円~90万円を現金化できます。





在庫ファクタリング会社は古物商許可が必要

在庫ファクタリングを扱う場合は、必ず地域の公安委員会(警察)から古物商許可を取得しなければなりません。これは、在庫ファクタリングが中古品の買い取りとほぼ同じ仕組みであることに由来しています。

一方、通常ファクタリングを扱うにあたって許認可(資格)は不要です。

買取資金さえあれば誰でも開業することができます。


 


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在庫ファクタリングのメリット

  • 審査は通常ファクタリングと比べても簡単な場合が多い

  • 不動在庫を整理できる

  • 在庫管理のコストを削減できる

  • 融資審査に通らなくても利用できる

 


審査は通常ファクタリングと比べても簡単な場合が多い

通常ファクタリングの場合、買取対象が売掛金となるため、売掛先なくしては契約が成立しません。売掛金を現金化できるかどうかは、売掛先の信用力次第です。

これらの点から、通常ファクタリングでは、支払期日にきちんと支払われるか、倒産の心配はないかなど、売掛先を対象とした厳しい審査が行われます。

在庫ファクタリングは、利用者が商品在庫を売却すれば成立するので、売掛先は一切関与しません。審査も本人確認と商品在庫の査定をする程度なので、通常ファクタリングに比べると簡単に通過できるでしょう。





不動在庫を整理できる

在庫ファクタリングは、不動在庫を整理できることがメリットです。

商品は販売できなければ仕入れにかかったお金を回収できないため、早めに販売することが望まれます。多くの在庫を抱えていると、保管コストが増えるだけでなく、商品自体も型落ちや陳腐化し価値が低下してしまいます。

在庫ファクタリングを使えば、売れ残る前に不要な在庫を現金化できるため、価値の低下や保管コスト増加を抑えられます。





在庫管理のコストを削減できる

在庫を保管するには、保管用のスペースや人員、商品によっては冷蔵庫や冷凍庫などの設備が必要です。そのため、スペースのレンタル費や人件費、電気代などのコストが多くかかります。在庫ファクタリングを利用して商品在庫を現金化すれば、これらのコストを削減することが可能なうえ、資金調達もできます。





融資審査に通らなくても利用できる

在庫ファクタリングは、融資審査に通らなくても利用できることがメリットです。

銀行などから融資を受けようとする場合、業績や財務状況などが悪化しており、返済能力が認められなければ利用できません。

在庫ファクタリングの審査では商品の価値を判断するため、融資審査に通らなかった事業者でも在庫商品を抱えていれば利用できます。



在庫ファクタリングのデメリット

  • 現金化まで時間がかかる

  • 買取金額が低め

  • 通常のファクタリングより対応業者が少ない

 


現金化まで時間がかかる

在庫ファクタリングは、商品をファクタリング会社に買い取ってもらい、現金化するまである程度の時間がかかることがデメリットです。通常ファクタリングの場合、申し込みから最短即日で資金を調達できますが、在庫ファクタリングは現金化までに1週間〜3週間ほどかかります。これは、在庫ファクタリング会社による商品価値を判断し買取金額の見積りを出す作業に時間がかかるからです。早期に保有する資産を現金化したいのであれば、売掛債権を売却する通常のファクタリングがおすすめです。





買取金額が低め

在庫ファクタリングは、調達できる金額が低めであり、希望する調達額に達しない可能性があることがデメリットです。在庫ファクタリングにおける買取金額の相場は、定価の10%〜50%程度です。売却する商品在庫の価値によって買取金額は変わり、市場価値が高い商品であれば高額買取の可能性もありますが、基本的には定価を下回ることになるでしょう。





通常のファクタリングより対応業者が少ない

在庫ファクタリングは、商品の買い取りに対応している業者が少ないことがデメリットです。在庫ファクタリングに対応している業者が少ないのは、サービス提供事業者が公安委員会から古物商の許可を取得しなければならないからといえます。

また、通常のファクタリングと異なり、買取対象が在庫品となるため、流通ルートを確保することが難しくニーズもそれほど高くありません。

ファクタリング会社が買い取った商品の販売も難しく、競合なども存在しにくいことも関係しています。



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