リバースファクタリングとは?通常のファクタリングとの違いを解説
- FA
- 3月7日
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更新日:4月14日

リバースファクタリングとは
リバースファクタリングとは、発注会社がファクタリング会社に依頼して、外注先会社に対する買掛金の支払いを立て替えてもらうサービスです。その結果、支払いサイトを先延ばしすることができます。支払いサイトとは、モノやサービスの取引期限から支払い期日までの期間のことを言います。リバースファクタリングを利用して、支払いサイトを先延ばしすることによって、発注会社の資金繰りが改善されるというメリットがあります。
一方、外注先会社(買掛先)も売掛金の支払いが早くなることがあるため、発注会社だけでなく、外注先会社の資金繰りも改善されるというメリットがあります。
リバースファクタリングとは?通常のファクタリングとの違いを解説

リバースファクタリングの仕組み
リバースファクタリングの仕組みとしてまず、仕事を依頼する発注企業が利用者になり、請求書を発行します。一般的には支払サイトを調整するのに利用することが多いです。そして、請求書を受け取った企業が、ファクタリング会社に依頼と利用申込みをし、審査を通過した後に契約を行います。
発注会社とファクタリング会社で契約を完了させると、決定した期日に外注先企業に支払いが実行されます。その際、発注企業側は何も対応する必要はありませんが、発注先企業はファクタリング会社に買掛金の支払いを立て替えてもらっている状態になります。
支払い期日までに発注先企業はファクタリング会社に代行分の費用を支払うことで完了できます。リバースファクタリングは買取金を支払う際に利用することで支払いを遅らせることができるため、企業は都合に合わせて活用できます。
リバースファクタリングの流れ
外注先企業が請求書を発行
発注企業がファクタリング会社に依頼(利用審査・契約)
ファクタリング会社が外注先企業に買掛金を支払う
ファクタリング会社が外注先企業に買掛金を支払う
1.外注先企業が請求書を発行
リバースファクタリングは、支払サイトを調整するために利用することが多いです。
ファクタリング会社によっては、掛取引だけでなく現金取引にも対応しており、審査は厳しいですが利用者の要望に応じて比較的柔軟な取引をすることが出来ます。
2.発注企業がファクタリング会社に依頼(利用審査・契約)
請求書を受け取った発注企業が、ファクタリング会社に依頼・利用申込をします。
通常のファクタリングと同じで、利用には審査・契約が必要です。
しかし、リバースファクタリングができるファクタリング会社は限られています。
3.ファクタリング会社が外注先企業に買掛金を支払う
発注会社とファクタリング会社での契約が完了すると、決められた期日に外注先企業に対して支払いが実施されます。
その際、発注企業側での対応はありません。
4.ファクタリング会社が外注先企業に買掛金を支払う
リバースファクタリングでは、ファクタリング会社に買掛金の支払いを立て替えてもらっている状態なので、ファクタリング契約の支払期日までに、発注企業は代行してもらった分の費用を支払います。

通常のファクタリングとの違い
リバースファクタリングとファクタリングの違い
ファクタリング | リバースファクタリング | |
ファクタリング利用者 | 外注先会社 | 発注会社 |
対象債権・対象債務 | 売掛債権(売掛金) | 買掛債務(買掛金) |
契約形態 | 債権譲渡 | 立て替え払い |
手数料負担 | 外注先会社(買掛先) | 外注先会社(買掛先) |
審査対象 | 売掛先会社(発注会社) | 発注会社 |
ファクタリングの種類 | 2・3者間 | 3者間のみ |
ファクタリングと同様、リバースファクタリングを利用する際も手数料がかかります。リバースファクタリングの手数料は、ファクタリング会社を利用する発注会社ではなく、ファクタリングと同じく外注先会社が負担するため、注意しましょう。
審査対象については、ファクタリングが売掛先会社であるのに対し、リバースファクタリングは発注会社になります。それは両社ともファクタリング会社に対して、売掛金や買掛金を支払う役割を担っているため、支払能力を審査されるからです。
ファクタリングには、2者間・3者間ファクタリングの2種類がありますが、ファクタリングの場合は、どちらも利用できますが、リバースファクタリングは、3者間ファクタリングのみ利用となります。
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